Honda SENSING 勉強会

開催日:2016年7月14日
場 所:(株)本田技術研究所 栃木プリービンググラウンド さくらテストコース
報告者:近田茂

 ホンダ車に採用している、あるいは採用されようとしている先進安全技術についての勉強会が開催された。ホンダの商品・技術広報ブロックからAJAJ会員向けに頂いたご案内の催事名は「Honda SENSING ワークショップ」。

念の為ホンダ・センシングとは、衝突被害軽減ブレーキシステム(CMBS)等に代表されるホンダの安全運転支援装置の総称。広く言えば、一般にはあまり浸透していない略称だがADAS(アドバンスド・ドライバー・アシスタンス・システム)のこと。栃木県はさくら市に建設された新しい「さくらテストコース」のお披露目も兼ねたイベントだ。プグラム終了後にはITS分科会向けの会が続行された。

プログラムは限定30名の勉強会だったが、当会からの参加者は23名。途中、当地ならではの雷を伴う集中豪雨に見舞われ、試乗中断を交えながらも、パワーポイントや動画を駆使したわかりやすい技術説明に始まり、試乗後はホンダ首脳陣との意見交換会をもって一日のプログラムは無事に終了した。

多くの安全運転支援システムを取材している我々にとって、特別新鮮な技術情報が得られたわけではないが、将来的な自動運転を見据えてそこに関わる技術開発にホンダが本腰を入れる姿勢を見て取ることができた。

試乗の舞台となったさくらテストコースもF-1マシン開発だけでなく今後の自動運転に関わる開発実験施設の中心となると言う。今回は一通りのホンダ・センシング搭載車に試乗したが、目新しい内容のひとつとしては、歩行者事故低減ステアリングがあった。

搭載される主要デバイスはレーダーやカメラなど既存の物が活用されているが、道路左端に立っている、あるいは歩行中の歩行者をクルマが検知すると、車線逸脱防止機能を働かせることで、ドライバーに危険性を知らせると共に、右への操舵アシストを始め、早いタイミングで歩行者から離れる方向へと回避行動をとるよう、促してくれるのだ。

自動操舵で回避させてないのは、現時点での運転支援に対するホンダの考え方のひとつが現われている。また、信号情報活用運転支援システムは、前方の信号が切り替わるタイミングを計算して、できるだけクルージングをキープするようにアドバイスしてくれる。

交通の安定した流れの維持は、交通安全上有効なことはもちろん、環境に優しいエコランにも役立つ。社会への貢献度は大きい。

思えば、ホンダはクルマメーカーとして社会貢献について早くから高い志を表明してきたメーカーである。交通安全教育しかり、衝突実験設備しかり、世界をリードする先進性には目が離せない。今回の勉強会では、あらためてそんなホンダのパッションを確認できたのが印象的だった。自動運転技術への狭間で今できるアプローチと技術開発への積極的な姿勢を見ることができた点が、今回の収穫だった。
1970年から始められている安全教育
先進技術への積極的な取り組みには侮れない実績がある
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