BYDは2026年9月29日、全国の正規ディーラーで発売となった新型ATTO3 EXの説明とともに、販売状況や最新技術についての説明会を行なった。
代表取締役社長の東福寺厚樹氏から、BYDの質実剛健なビジネスをしていること、製品ではATTO3がこれまでグローバルで100万台を超えるベストセラーカーとして多くのユーザーから愛されてきたことが伝えられた。そして今回正常進化として、大幅なモデルチェンジを行なって国内導入したと説明した。
一方、中国でのBYDは、2026年の1月〜8月期においては、特に前半は失速し、対前年比でマイナス成長となっている。これは中国国内でのOEM競争が激化していることと、通信系技術進化に伴い、シャオミなどの強敵なライバルが出てきていることなどが考えられるという。一方海外では+86%の成長をしており、アメリカによるイラン攻撃によりホルムズ海峡が封鎖され、世界的に原油危機が引き金となってEV需要が伸びている状況だと理解している。
国内ではガソリン価格が高市政権によって安定的に供給されており、他の国ほどEVの需要は伸びていないものの、PHEVのシーライオン6の投入が成功し、EVでは台数減となったものの総合では+38%の成長をしているという。
また話題のRACCOについては300シリーズに使われるバッテリーがBYDの他モデルと共有されているため、バッテリーの取り合いが生じ、国内供給分が削減されている状況だという。しかし200シリーズでは即納車が可能な状況といういことだ。9月27日現在でRACCOは1832台の受注があり、法人からの購入もあり堅調であるとした。
さて、ATTO3 EXについては商品企画の田川博英氏から概要説明があり、技術顧問の三上龍哉氏から詳細説明があった。
今回のATTO3 EXは外板パネルに変更ないものの、フルモデルチェンジと言えるレベルで大きく変わったと説明している。前型はFWDだったのに対し、新型はRWDになり、AWDモデルも追加されている。また電池容量は74.88kWhのブレードバッテリーを搭載し、航続距離は470kmから620kmへと伸延している。またバッテリーはこれまでのセル2パック(CTP)からセル2ボディ(CTB)へと変更されている。
ターゲットユーザーは前型ATTO3は9割が男性で、年齢層は40代、50代が6割を占め、ファミリー層が購入しているという。新型ATTO3 EXも同様の傾向になると予測しているという。
三上技術顧問からは、詳細な技術説明が行われ、バッテリーの安全性や充電能力の向上により、外気温34度の高温時でも150kWの出力器だと30分の急速充電で、30-82%=44.3kWh、航続距離にして366km走行できる性能があると。また同様に90kWの出力器では33.9kWfで280kmの走行距離になることも説明された。
また安全性の試験では中国の「国家標準(Guo jia Biao zhun)GB規格をクリアすることがマスト条件となっており、BYDではGB規格よりさらに厳しい試験を行なって安全性をテストしているという。
シャシー系では、リヤドライブ化されたことで、サスペンション形状も変更されたことの説明があった。フロントはデュアルボールジョイント式のマクファーソン・ストラットでリヤは5リンク式のサスペンションで、フロントのキャスター角も変更されたことが説明された。
アフターセールスの状況説明では、ユーザーが不安に思うアンケートとして、依然としてバッテリーに関するものが30%ほどある現状だという。そのため、BYDではバッテリーを含め手厚い保証制度を導入しており、バッテリーに関する不安が払拭できるよう努めている説明があった。
さらに、保証内容にはバッテリー本体だけでなく、高電圧部品を含んで保証対象としているのはライバル各社との違いであり、特徴であることも説明している。
故障に対してのロードアシスタントサービスの利用状況では、0.85%で、輸入車の平均的な数値ということだ。また交換部品に関しては部品即納率は97%であり、これも輸入車の中では平均的であるという。
一般ユーザーが持つ不安を少しでも解消し、安心してBYDのモデルに乗れるよう努力を継続していくこととし説明会を終了した。
AJAJからは19人が参加し、説明会後のQ&Aセッションも活発に行われ、会員が常に疑問に感じていることや、ユーザーが疑問に思うことなどへの回答を求める質問などがあった。
具体的には、中国車であることから、個人情報を含め情報のリークや遠隔操作による車両コントロールなどの危険性はないのか?といったことに対しては、車両情報はバッテリー関連の情報は通信しているものの、誰の車両であるといった情報は取っておらず、またサイバー対策WP29への対応もしており、外部侵入ができない仕組みになっていること、利用しているサーバーは日本であることなどの説明が行なわれた。
またC2B構造となったことで、万が一電池交換となった場合、ディーラーレベルでの脱着が可能か?といった質問に対しては、ディーラー整備で可能であることと、またトップコートになる樹脂ボードの交換などは比較的容易にできることなどの説明があった。
| ■参加者19名(敬称略、五十音順) |
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| 会田肇/石川真禧照/一条孝/内田俊一/岡崎五朗/大久保力/大音安弘/菰田潔/佐藤篤/佐藤耕一/塩見智/鈴木直也/髙橋アキラ/高山正寛/加瀬幸長/萩原文博/山崎明/山城利公/吉田由美/ |



