2010AJAJ&Hondaミーティング – その1

開催日:2010年11月1日
場 所:ツインリンクもてぎ

直前まで雨が降り、心配させられたが、当日はなんとか雨も上がり、ひと安心。今回で3回目となる『AJAJ & Hondaミーティング』「クルマであそぼ! 2輪、汎用もあるよ!」だが、真夏に行われた昨年から一転して、11月1日の開催に。少々肌寒かったものの、30名以上のA.J.A.J会員が会場のツインリンクもてぎに集合。Honda広報も加わり、総勢40名以上のイベントとなった。

Hondaならではのクルマ作りの情熱を体感するというだけでなく、乗り物そのものもつ楽しさを再認識するというのも今回のイベントの主旨のひとつ。”乗って””走れる”盛りだくさんの内容が用意され、全体を8チームに分けて”競う”楽しさもあったりして、まさに童心に返って盛り上がった。

具体的な内容としては、前回同様では2輪体験。モンキーからゴールドウインというオールラインナップが用意されていたのは圧巻ですらある。クローズドコースなので自由に乗ってよろしと言われれば、免許がなくて指をくわえていた大型にも早速またがる。当然ながら速いのだが意外な乗りやすく安心感も十分だったのは驚いた。個人的には世界初となるツインクラッチ装備のFZR1200に興味あり、4輪用とは違うガツンガツンとシフトする男っぷりにシビれてしまったノノ。こういった気骨あるのもHondaの顔である。今や4輪はエコエコの大合唱だが、2輪にはまだ無骨な走りが残る。免許がないから、という方もまずは教習所で体感してみてはどうだろうか。ちなみにHondaといえばレインボーモータースクールである。さらにガーデニング&畑ブームで好調な販売を見せる小型耕耘機などの体感試乗(?)も、前回同様に盛り上がったメニューだ。

そして今年新しく行われたメニューがまずCR-Zを使ったエコランレース「Eco&Funグランプリ」。ただのエコランではなく、レースというのがミソで、1時間を30分×2本に分け、MTとCVTを乗り替え。クローズドの北コースを舞台に、省燃費を追求しながら順位も重要と、意外や頭脳戦となっただけに、各チームで戦略がバラバラに。その戦略の差がズバリ結果に現われ、「いけたと思ったけど、まったくダメだったチーム」が続出。我が中村チームは順位も燃費も上を狙うという欲張り作戦で攻めまくったのだが、どう転ぶか。真っ向ライバルの太田チームの爆走作戦。藤島チームのブロック作戦など、基になる。コソコソと他チームの燃費計を覗いてみたり、自分も含めて無邪気に悔しがっていたり、素直に喜んだりしていたのはまぁ、ただの競争好きか。

二輪展示車両
発売直前の電動バイクも

と、ただ心底楽しめる内容が中心だったのだが、ジャーナリスト向けの試乗メニューも用意されていた。まずカートではガスパワーカートの試乗で、文字通り市販のカセットボンベを燃料として走るもので試乗できるのは今回が初。当然だが、排気ガスはお馴染みのコンロから出る臭いと同じだった。。。2輪では、タイ生産から輸入で話題になったCBR250Rの実車展示で、現地から届いた1号車ということで日本初のお目見え。さらに12月からリース販売が開始される電動スクーター、EV-NEOには実際に乗ることができた。フィーリングとしては文字通り、電気モーターで動くスクーターで、騒音などは一切なしの超イージードライブ。30km/h定地で30km走行可能で、コンパクトな充電器でコンセントがあればどこでも充電できる汎用性もウリである。肝心の価格はまだ未定とのことではあった。

そしてイベントのシメは恒例のカート1時間耐久だ。「Eco&Funグランプリ」の結果でグリッドを決めて、8チーム+広報部チームの計9チームがバトル。もちろん4名のチーム員が必ず乗らなくてならず、ドライバーオーダーも勝敗を分けることに。ワタクシが最多の3スピン(初めてということでご勘弁を)もしてしまったのだが、うまいヘタは別として、大人げない(!?)駆け引きも含めてバトルの連続。3スピンやカート初ドライブの広報部野田嬢の慎重ドライブでも上位に食い込んでいた我が中村チームも最後の最後で、なぜかドボンのドベチンへ。それは別としても乗り物三昧の1日を締めくくるのにふさわしい、熱戦が展開され、今年も大いに盛り上がってフィニッシュ。表彰式準備の間にはホンダ学園がエコランプロトカーのデモランを行なうなど、最後まで充実のメニューだった。

1時間耐久 カート大会 走行風景
1時間耐久のカート大会
1時間耐久 カート大会 走行風景
随所でデッドヒートが

プロのモータージャーナリストも素ではひとりのクルマ好き、乗り物好き。毎年このような場を提供していただける、広報部の方々にはただただ感謝。やっぱり乗って、走るのは楽しい! あとはこの楽しさを日々の活動でどう社会に伝えていくかノノ。そう再認識できた1日だった。

■参加者(敬称略、五十音順)
会田肇、一条孝、太田哲也、岡島裕二、片岡英明、桂伸一、加藤順正、川上完、 日下部保雄、工藤貴宏、五味康隆、近藤暁史、斉藤聡、佐藤篤司、鈴木健一、高 山正寛、竹岡圭、近田茂、津々見友彦、中村孝仁、西村直人、藤島知子、伏木悦 郎、松下宏、丸茂亜希子、丸山誠、森野恭行、吉田由美