東日本大震災活動 斉藤慎輔レポート

山元町体育文化センター
仮設住宅への移動の際に必要となる寝具類を宮城県亘理郡山元町に届けました。

また、仮設住宅や市営住宅などに移り住む避難者も多くなってきますが、その際の支援も継続していく必要があります。仮設住宅に関しては、冷蔵庫や洗濯機など家電6点は備わるそうですが、その他の生活物資等は自前で用意ということになってます。なお、前回、市営住宅などは家電の支援もないと記しましたが、地域によっては家電の支援あるいは備え付けはあるようです。

今回は、仮設住宅に移る方々に向けた寝具類や、家電(加湿器、除湿器、アイロン)などを、それらを預かって配布する役場施設に(少数ですが)届けてきました。これらも、基本は個人からは受け付けてもらえません。また、団体として届ける場合も、内容、数などを事前に知らせ、要、不要を確認する必要があります。今回は、届けた時間が、その日の準備などに追われたため、約束した時間に2時間ほど遅れしまったのですが、かなり文句を言われました。受け入れる側も準備や段取りがあるので仕方ありません。

在宅避難者については、いまだ状況がバラバラでよく把握できないところが多いのが実態です。しかし、石巻市では、まだ日々の食事にも困っている人達がいるという話も聞きます。次回行くまでに、そうした人達を少数でも探し出せるよう動いています。

 

〖ライフラインについて〗

仮説住宅
急ピッチで建設が進む仮設住宅を見てきました。名取市にて。

海岸沿いの壊滅的状況の被災地は、相変わらずライフラインの復旧はまったく目処がたってません。それに近い地域や高台にある住宅地なども、いまだ電気、ガス、水道とも復旧していないところも多くあります。当然、信号なども作動してません。今回は壊滅的な女川町にまた行ってみました(4回目)が、状況は3週間前とも何も変わってません。ただし、南三陸町のように、いち早く電柱の復旧作業を開始し、周辺を含め送電が開始されるところもあります。

一方、津波の被害から免れた地域では、ライフラインの復旧が進んで、表面上は日常の生活を取り戻してきています。

買い物、食事については、津波の被害を直接受けた場所以外は、ほぼ通常営業になってますが、コンビニ等ではトイレが使用できないところはまだ多くあります。仙台宮城野区、石巻市あたりのショッピングモールに行ったみたところ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、テレビなどの家電が山のように積まれて、並んで購入しているような様です。また長靴なども大量に置かれて、飛ぶように売れているなど、被災による特殊な状況が見られます。

燃料供給については、宮城県では、津波の被害を直接受けた地区以外、問題なく給油できます。

 

〖道路状況について〗

高速道路、有料道路は、陥没や亀裂の補修が急ピッチで進んでますが、余震の影響もあり段差等は多く残ってます。

ガレキについては、幹線沿いはほぼ完全な撤去がなされ、市街地もガレキは片隅に寄せられるなど片付けられだしてます。

ただし、住宅街はまだ倒れた家屋やガレキが山積みで道幅が狭く、被災した車両などもまだ多く放置されたままです。さらに、度重なる強い余震ので、亀裂や陥没、路肩崩れ、マンホールの突出などの箇所がさらに増えました。住宅地や幹線以外ではそのまま放置されているところも多くあり注意が必要です。

また、大潮のこの時期、海岸に近い被災地は地盤が低下したこともあり、海水と泥水が混じった大規模な水溜まりや川にも近い状況になっている道路が多くあります。水深に注意をする必要があると同時に、こうしたところの走行後には、下回りを含めてしっかり水で流す必要があります。

 

〖まとめ〗

今後は避難所での生活者と、仮設住宅などに移った方々と、在宅被災者と、それぞれに見合った形の支援をしていくことが求められそうです。