東日本大震災活動 卜部敏治レポート

報告日:2011年4月26日
炊き出し第一夜夕食中
炊き出し第一夜夕食中

4月第一週に実施した支援活動に引き続き、4月15日から18日まで個人的には3度目となる復興支援活動を実施しました。目的は岩手県大槌町吉里吉里の吉祥寺津波避難所に滞在する被災者に対する支援物資搬送および炊き出しと瓦礫撤去です。車両体制は4台のウィンチ装着車を含む6台の4WD。メンバーは女性3名を含む総勢15名で被災地入りする。

東日本大震災活動 参加車両4月14日夜、東京を出発し15日朝、被災地入りする。大槌町災害ボランティアセンターでボランティア活動開始報告後、避難所で支援物資の積み降ろしおよび分配を行う。

東日本大震災活動 物資の積み降ろし
全員で物資の積み降ろし

支援物資配布後、吉祥寺避難所に避難中の被災者が運営する吉里吉里保育園建物に絡まった瓦礫撤去作業に入る。瓦礫撤去はウィンチ装着4WDで行う。

16日朝、寺の裏山から車両牽引で倒木を集荷し、薪に切断作業を実施。その後、前日に引き続き保育園瓦暦撤去作業を実施する。午後は被災者の家屋内の瓦礫撤去作業も行う。16日夜は被災者に炊き出しを実施する。メニューはミネストローネスープスパゲッティと餃子皮ピッツアを中心にデザートにアップルパイを提供する。被災者は高齢者が多く、洋風料理は合わないかと心配するが、珍しい料理だといって大いに楽しんもらう。

17日午前中は前日に引き続き、家屋内の瓦礫撤去作業を行い、午後は保育園の瓦礫撤去作業を実施する。夜には第二回目の炊き出しを実施する。二回目は和食を提供。内容はウドン入り野菜鍋とアジの干物。被災者は魚料理を渇望していた。自衛隊が供給する食材の魚は、サバの水煮や秋刀魚の蒲焼など缶詰類で干物は被災後、初めて食べたと感激される。

瓦礫撤去作業は瓦礫の量が多すぎて完遂できなかったが、支援物資配布、炊き出しを完遂し、18日、早朝6時に被災者の見送りを受けながら帰途につく。

今回の復興支援活動で災害時における4WDの利用価値の高さを改めて思い起こす。被災者も瓦礫撤去作業に参加したが、4WDとウィンチの威力に感服していた。

災害復興は遅れている。第四次復興支援活動をゴールデンウィーク期間中の5月3日から6日まで実施します。作業内容は瓦礫撤去を中心としています。

以上、岩手県大槌町吉里吉里地区に於ける第三次災害復興支援活動の報告です。