東日本大震災活動 卜部敏治レポート

報告日:2011年8月2日
東日本大震災活動 ピックアップ&キャンピングカー
ピックアップには机3セット・キャンピングカーには衣類、書籍、玩具
東日本大震災活動 車両
今回参加した車両

第5回(通算6回目)復興支援活動を7月15日から18日まで4日間にわたり実施しました。岩手県大槌町吉里吉里地区に支援物資搬送、避難所炊出し、地区内瓦礫撤去などを行うため、女性6名を含む総勢23名が8台の車両で現地入りしました。私は物資を積載したキャンピングカーを牽引するピックアップトラックの運転を担当して現地に向かいました。

今回は保育園児童用楽器・玩具・児童本、夏物衣類、ミシン4台、事務机3セット、大工道具を搬送しました。我々は被災者と密着した支援活動を行なっており、被災者から直接、必要物資を聞き取り現地に届けています。

大工道具は地元の大工さん達から道具類をすべて失ったことを聞き中古道具類を集荷しました。ミシンは避難所に届いた支援衣類を被災者の体型に合わせるために必要と聞いて手配し、事務机セットは被災した事業者たちが事業再開したいが机さえないと聞いたので手配したものです。

16日朝に現地到着。物資配送後、車両搭載ウィンチ、チェーンソー、シャベル、ハンマーなどを駆使して崩壊の危険性がある古い家屋の撤去作業を行いました。

17日はチームを炊き出しチームとガレキ撤去チームの2班に分けて行動を開始し、女性中心の炊き出しチームは避難所で60名分のウドン、わらび餅、胡麻団子などを調理しました。

ガレキ撤去チームは海岸近くの家屋を流された住宅跡地に残るガレキ撤去作業を行いました。屋根や壁など大型残骸の撤去作業は終了していたので、我々は重機では排除できない残骸の撤去作業を行いました。コンクリート片など重いガレキはウィンチで撤去します。

東日本大震災活動風景
直射日光は強烈。みんな汗だくになりながら作業する

なお、我々の活動に賛同し炊き出し用ウドンを格安で提供していただいた埼玉のうどん屋「四六吉」さんが、被災者を元気付けるためにノボリを70本制作し無料提供しました。

ノボリには知人であるアントニオ猪木氏が使用許可した「どんなに道は険しくとも笑いながら歩け」と記されています。ボランティアセンター、避難所、仮設保育園、吉祥寺、地元住民に配布しました。

被災地復興は遅々として進んでいません。特に吉里吉里のような小規模地域では支援活動が忘れられているようにさえ感じます。我々は今後も最低、月一回は現地入りし支援活動を行う決意をしています。次回は8月最終週の週末に実施します。

 

以上、岩手県大槌町吉里吉里地区に於ける第五次災害復興支援活動報告です。