軽自動車勉強会

掲載日:2015年6月30日
場 所:TOC有明

軽自動車人気は年々高まりを見せ、2014年の乗用車販売においては全体の4割を超える比率となりました。それは、私たち自動車ジャーナリストもこれまで以上に軽自動車についての知識と理解を深めていく必要があることも意味しています。

そこでAJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)では軽自動車メーカーの協力のもとに勉強会を主催。6月30日に東京都江東区有明にあるTOCホールを会場とし、36名のAJAJ会員、28名のメーカー関係者、そして5名のメディア関係者の出席のもと開催しました。

今回の勉強会の大きな特徴のひとつは、複数のメーカーを一堂に介しておこなわれたことでした。通常のAJAJ勉強会は1社単独の協力を頂いて開催することが多いのですが、今回は同じ会場かつ同じタイミングで各メーカーが横並びで揃う形式だったのです。

プログラムは午前中に各社から軽自動車に関するプレゼンを受け、午後は各メーカーに用意頂いた車両に試乗。試乗と並行してメーカーのスタッフとAJAJ会員との懇談の場が設けられました。

各メーカーのプレゼン内容は

スズキ 「軽自動車の重要性とユーザー意識」
「軽量化技術について」

ダイハツ「軽自動車と海外事業」
「直近の国内での取り組み」

ホンダ 「すべての人に最高の安全を」

NMKV 「NMKVによる協業への取り組み」

と多岐に及ぶもの。日産と三菱は両社が共同で立ち上げた軽自動車の企画・開発を行うための会社「NMKV」としてプレゼンをしていただきました。

午後は、合計20台の軽自動車が用意され、各会員それぞれが3台程度に試乗。複数のメーカーの試乗車両が揃うのも珍しい光景であり、乗り比べて違いをしっかり理解する絶好の機会となりました。

また、ダイハツには海外仕様車(マレーシアで販売されている「アジア」)を展示車両として持ち込んでいただき、なかなかお目にかかれない海外モデルに触れ知見を深められたのもトピックです。

会員向け試乗の後は、メーカー関係者が他メーカーの軽自動車に乗る「交換試乗会」も実施。注目のあのクルマがつねに試乗されていたほか、地味ながら革新的な技術が注がれたモデルも人気だったのが印象的でした。

この軽自動車勉強会は、統一したテーマに基づいて各メーカーが横並びで集まっていただくことに大きな意義があったと考えています。今後はこの形式の勉強会として「安全」「快適性」「燃費」などのテーマで開催しても充実した内容になると感じました。

■参加者(敬称略、五十音順)
会田肇/有元正存/家村浩明/石川真喜照/今井優杏/内田俊一/大谷達也/岡島裕二/加瀬幸長/桂伸一/加藤順正/日下部保雄/九島辰也/工藤貴宏/こもだきよし/斎藤慎輔/島崎七生人/鈴木健一/鈴木直也/スーザン史子/高山正寛/田草川弘之/竹岡圭/立花啓毅/戸田治宏/西村直人/萩原秀輝/松尾良彦/松下宏/松田秀士/丸山誠/森川オサム/諸星陽一/山口京一/山崎公義/山城利公/山田弘樹/米村太刀夫/吉田匠/吉田由美(五十音順、敬称略)