2018年 「みんなの楽ラク運転講習会」

開催日:2018年4月14日(土)・15日(日)
場所:東京・お台場 特設会場
みんなの楽ラク運転講習会 会場風景

2018年 みんなの楽ラク運転講習会 車両昨年4月14日、東京・お台場の青海駐車場で当協会主催の「みんなの楽ラク運転講習会」が開催された。このイベントはモータースポーツ推進機構が主催する「モータースポーツジャパン」の併催として、これまでも開催されてきたものだ。

我々モータージャーナリストが日頃の取材活動を通じて得た知識や経験を元に、来場者にクルマに関する様々なアドバイスや実際の運転方法を教えることで、交通安全や楽しいドライブへのヒントになるよう務めている。

2018年 みんなの楽ラク運転講習会 死角体験コーナークルマが他車からどう見えているか体験してもらう死角のコーナーは、日頃乗り込めない大型トラックの運転席に乗り込めるとあって、毎年人気の高いコーナーの一つ。今年は例年にも増して行列が連なった。順番に案内し、乗降時にケガなどがないように配慮するのが担当会員の務めだが、かなりの人気ぶりで誘導も大変だったようだ。

2018年 みんなの楽ラク運転講習会 自動パーキングコーナー筆者が担当したのは、自動パーキングのデモ走行。前年までは縦列駐車が苦手な来場者に、我々インストラクターが駐車スペースへの進入やステアリングの切り方などをレクチャーしてきたが、この頃は自動パーキングシステムを搭載している車種が増えてきた。駐車が苦手なドライバーは、この自動パーキングを操作すること自体も苦手(スイッチ一つでガードレールや他車に近付いていくのは、不安を覚えるものだ)な方も多いため、実演してその便利さと操作のコツを伝えようというのが狙いだ。

日産リーフとトヨタ・プリウスPHVの2車種を使い、縦列駐車と車庫入れを担当会員が行ない、来場者には同乗してもらって、操作方法や実際の動きなどを解説させてもらった。操作マニュアルでは説明されていない操作のコツなどを盛り込み、実演すると特に家族で参加された子供達には大ウケ。勝手にクルクルと回るハンドルに目を丸くして、大いに喜んでくれた。

2018年 みんなの楽ラク運転講習会 タイヤコーナータイヤのコーナーでは、タイヤやクルマについて熱く説明する担当者に来場者も多く集まり、担当会員の話にますます興味を掻き立てられたのか、そのまま1時間以上も話を聞く来場者もいるほど盛り上がっていた。

急ブレーキ体験では、万が一の時に急ブレーキができない、ブレーキペダルが思い切り強く踏み込めないドライバーに練習の機会となるだけでなく、緊急時にはクルマがどういう挙動を示すのか、シートベルトが乗員をどう守ってくれるのか、身をもって体験してもらえるため、いつも人気となっているメニューだ。

CSR体験はチャイルドシートとシートベルトの効果を知っていただくものだが、今年は助走区間を長々と取り、1回の体験で数度の異なる効果を体感していただく工夫を盛り込むなど、毎年来場してくれる参加者にも新鮮な体験をしてもらえるよう工夫を盛り込んでいた。

U18運転予備校は、前年に続いて中学生以上の免許未取得の10代を対象に、初めての運転を体験してもらった。こちらも人気は高く、Webによる予約はあっという間に埋まったというから、定着しそうなコンテンツだと感じさせてくれた。

残念なことだったのは、今回は土曜日のみの開催になってしまったこと。これは2年前に強風のため午後の開催は中止になった教訓から、2日目の日曜日は天気予報で強風が予想されたため、早々と中止を決めたものだ。だが実際の天候は予想が外れ、危険なほどの強風には至らなかった。しかし、こればかりは仕方のないことだ。

そのため土曜日の来場者の中には、日曜日の中止を残念がる声もあった。それほど、このイベントを毎年楽しみにししてくれ、事前に情報を得て、来場してくれるのだと実感させられた。

改めて、このイベントがクルマ好きにとって家族連れで楽しめるものであること、クルマの楽しさと道路上にある危険について知ってもらえるモノであることが伝わってきて、当協会がこのイベントを続けてきた意義を感じさせてくれたのであった。