母と子の楽ラク運転講習会2010 その3

開催日:2010年10月2日〜2010年10月3日
場 所:お台場 晴海地区 NOP街区 特設会場

〖CSR急ブレーキ体験〗

CSR急ブレーキ体験 風景新人会員の高山です。昨年までは取材する側だった自分が今年度からはお手伝いする側に回り、初めてのイベント参加となります。私が担当したのは『CSR=チャイルドシートの効果、急ブレーキ同乗体験』のコーナー。先輩の高根会員との2名で行いました。

このコーナーの目的は前述した通り、シートベルトとチャイルドシートの効果を体験してもらうもの。人間の歩く速度は平均で4km/h前後と言われていますが、これより少し速度を上げ、約10km/hで急ブレーキをかけます。その際に発生する衝撃=Gを体感してもらうことで、「もしシートベルトやチャイルドシートを装着していないと大変なことになる」ということを理解してもらうことが目的です。

CSR急ブレーキ体験 チャイルドシート取付指導チャイルド&ジュニアシートはご協力いただいたタカタ様からお子さんの体重や身長に合わせ装着。私にも10歳の子供がおり、平時はジュニアシートに座らせていますが、最近のモデルは装着の簡便さや確実性、そして万が一の側面衝突時の衝撃緩和などの工夫などがされており、古いモデルを使っている私にとって商品知識や装着ノウハウの不足は恥ずかしいと同時に大変勉強になりました。

さて、我々のコーナーの目の前が『ロールオーバーシミュレーター』という大人気コーナー!ということもあり、それを待って頂いている間に高根先輩一緒に誘導したりと、やや苦労しましたが、いざ急ブレーキを実際にかけるシーンを見ると結構体験したいという声があったのは嬉しい限りです。

CSR急ブレーキ体験車両体験用の車両はダイハツ工業様からタントエクゼをお借りしたのですが、実はこのクルマ4つのヒンジドア全てがほぼ直角(約90度)開きます。ということは乗降性はもちろん、チャイルドシートの装着も大変楽に行えます。このような部分(機能)もクルマ選びには参考になると思います。

急ブレーキは平均して2~3回かけて体感してもらいました。「踏みますよ~」と先に言ってしまうと体験者が身構えてしまい、効果も薄れてしまうので、「えーと、大体人の歩く速度は~」と話している途中にいきなりブレーキを踏みます。そうすることでほとんどの方が「うわっ」と驚いてもらえます。体験前、このコーナーを見ていた方の多くが「この距離で、ましてや低速で急ブレーキをかけたって、たいしたことないんじゃない」と思われたのではないでしょうか。我々としてはそこがポイントで、そのギャップを体感して頂くことでシートベルトとチャイルドシートの重要性をアピールしたわけです。

一方で、チャイルトシートの適切の取り付け方法を理解していない方、さらに言えば「うちの子供はもう大きいので大丈夫だから」ということで身長(座高)が足りないのにジュニアシートを使っていないという方もいらっしゃいました。この状態でシートベルトを装着するとベルトが首にかかった状態になり、万が一の事故の場合、危険です。我々もこれに関しては日常的にもっと啓蒙していく必要があると感じています。

最初の頃は自身も強いブレーキが踏めず、菰田副会長から「踏み方が足りない」と指導を受け、徐々にではありますが、強いブレーキが踏めるようになってきました。逆に言えば自分のような仕事をしている人間でもまだまだ勉強不足であることは恥ずべき事でありますが、この機会をチャンスによりよい自動車社会に向けて少しでも貢献できればと思います。

■参加者(敬称略、五十音順)
◇全体レクチャー:松下宏 ◇急ブレーキ体験: 萩原秀輝、鈴木健一、工藤貴宏、竹岡圭、桂伸一、山崎公義、佐藤篤司、丸茂亜希子 ◇R.O.S(ロールオーバーシミュレーター):田草川弘之、加瀬幸長 ◇縦列駐車&車庫入れ:近田茂、有元正存、岡島裕二、森野恭行、山城利公、鈴木直也、藤島知子、石井昌道 ◇RFT(ランフラットタイヤ)&空気圧:中村孝仁、片岡英明、一条孝、橋本玲、近藤 ◇CRS(チャイルドシート):高山正寛、高根英幸 ◇死角:会田肇、川上完、伏木悦郎 ◇サイクル:津々見友彦、滝口博雄、島下泰久 ◇AirBagデモ:菰田潔 ◇受付:有山勝利 ◇記録:諸星陽一