東日本大震災活動 斉藤慎輔レポート

また、前回までの報告書にも記しましたが、家を失った人達がこれから仮設住宅及び借上げ住宅などに移り住む際には、小家具や寝具類やお皿、鍋などを始めとした生活用品も必要となっています。

今回、岩沼市議から話を伺う機会を得ましたが、これらも原則、支給をすることにしているそうです。ただし、確保すべき量が膨大なため、渡す時期が地域によりまちまちで、まだ内容にもばらつきがでているとのこと。それらには、支援による物資も含まれているので、そうした目的に絞った物資の支援は変わらず必要とされています。

ボランティアセンターなどを通しての、ガレキ処理や泥だし作業などは、地域により状況が異なります(すでにこれら作業が一段落してボランティアセンターを閉所した地区もあります)が、多くの被災地域で泥だし作業はまだ求められています。また、こうしたボランティアを運ぶ車両及びドライバーが不足している地域もありますが、車両の提供に関しては、スコップや一輪車などの作業道具を泥まみれで積み込むこともあるので、車内や荷室が泥まみれになっても構わないという覚悟は必要のようです。

今回、ボランティア活動をしてきた東松島災害ボランティアセンターでは、やはりドライバーは不足しているとのことでした。

○道路状況について

いわき市小名浜 歩道
いわき市小名浜にて。歩道はいまもこんな状況のまま。

高速道路、有料道路の修復はかなり進みましたが、段差はまだ残されています。一般道ではまだまだ路肩が崩れたままであったり、飛び出たマンホールなどが残っているところもあります。今回も、石巻市渡波地区で、目の前でマンホールの突起に乗り上げて亀の子状態に陥った車両(レンタカー)に遭遇しました。

ニュースでも伝えられているように、海岸に近い地域は、地盤沈下により海水が溢れ出て、時間によって冠水がよりひどくなってきているところがあります。歩くには長靴が不可欠、クルマでの走行は、とくに大潮と満潮が重なるような時には、走行可能かどうか慎重な判断が必要です。

始めて訪れたいわき市や北茨城市などの一般道、町中まどでは、これまで訪れていた宮城県内より、むしろ道路の損傷箇所は多く残されたままという印象を受けました。また建物損壊も津波ではなく地震の揺れそのものによる被害も予想していた以上に大きく思えました。

○その他

今回に引き続き、6月30日~7月4日の5日間の予定で、名取市閖上小学校の残りの泥だし、清掃作業等の手伝いと、東松島災害ボランティアセンターを通しての泥だし作業等を行ってくる予定です。さらにその他の地域のボランティアセンターにも行こうかと考えています。

なお、今回はフォルクスワーゲングループジャパンからトゥワレグハイブリッドをお借りしました。今回のVWトゥワレグハイブリッドは、1520kmの走行で148.9Lの燃料を消費しました。平均燃費10.2km/Lとなります。参考までに記しておきます。

東日本大震災活動 VWトゥワレグハイブリッド支援物資
気仙沼市吉本町の被災者への支援物資は、VWトゥワレグハイブリッドにて。地域の被災者の状況をよく知る吉本町在住の方に託して配布してもらいました。
持参テント
東松島市災害ボランティアセンター。その横にはボランティア参加者達の持参テントが並ぶ。