東日本大震災活動 津々見友彦レポート その1

●テントで大事件

4月はまだ寒く深夜には零下になります。吉田社長はなんと寝袋なし。津々見とテントに寝ましたが、さすがに寝袋なしでは寝られず、プレマシーの一条さんと交代し、一条さんがテントに。

……が、その後大事件が起きました。雪が降り出しテントに積もり、テントがつぶれそうに。更にテント内は結露した水で雨漏り状態。ただ、津々見はぐっすり寝込み殆ど覚えていませんでしたが、夜中、一条さんが必死で津々見の顔の上に水が垂れないようにゴミ袋で対策をしてくれていたのでした。一条さん本当に有難うございました。

で、朝起きたら2㎝ぐらいの深さでテントの中は水浸し。幸い今回はエアマットを敷いて寝たので寝袋が浸水することはありませんでしたが……。吉田社長はプレマシーで遠く離れた場所で暖房を掛けて無事寝ることが出ました。ただ、中川さん達他のメンバーはエンジンを掛けるとテントで寝ている他のボランティアに迷惑を掛けるので、暖房なしの寝袋のみで頑張ってました。

●石巻を中心に水くばり

東日本大震災活動 三菱キャンターリアまるで戦争の後のようにがれきがある中を通り抜け、少し山の手の方面に行きました。海辺の低い地域は誰も住んでなく、なまじ高台だった場所は家屋の被害は逃れたが、断水状態で、水が求められてます。

プレマシーを先頭に、三菱キャンターに満載した水を配布に出かけました。

海岸に近い、低地エリアは殆ど建物はありません。なので、この辺りには需要はなく、それよりも高台の場所が目的地です。

一軒ずつ尋ねて、ボトルや、20リッターの缶を配布します。皆さんとても喜んで頂きました。自宅にクルマがある方々はまだ、給水所までクルマで水を受け取りに行けますが、クルマがない人達にはそれが簡単には出来ないので、とても喜ばれました。

プレマシーが狭い路地内を走り配達。配り終えると、三菱キャンターからまた補給と云う具合です。

一条さんにはとても感謝です。重たい20リッタータンクをかついで階段を登り配達をして貰いました。

中川さんも身体に鞭打ち、肉体労働と、更に被災された皆さんと言葉を交わして、心のケアにも努力されてました。

ポルシェクラブの北浦さんは頑強な身体で、ガンガンと坂道を登るこの肉体労働に耐えて配達して頂き、感謝です。勿論、吉田社長も自らルルドの水を配って頂き、全部でピストン輸送しながら、3000リッターを配布出来ました。まだまだ、断水しているので、飲料水は不足しています。

●女性下着、衣類の配布

やはりポルシェクラブ六本木会員の方(飯塚めぐみさん)から沢山の新品の品々を頂き、それを配布しましたら、大人気。沢山の女性の方々にとても喜んで頂きました。

今回、燃料はスタンドで給油出来ましたので、あまりタイトでなくなり、その点は前回より楽になりました。それにしても、やはりクルマの威力を感じます。道路が幸い寸断されてなかったので、各地の隅々まで、水を配れました。コンパクトミニバンのプレマシーと、補給の母艦となった三菱キャンターの組み合わせはとても使い勝手が良く、狭い道の高いところまで、沢山の水を届けられました。

3000リッターのルルドの水をご提供頂きました、吉田アイエム研究所の吉田社長。また、プレマシーをご提供のマツダ株式会社、キャンターをご提供の三菱ふそうトラックバス株式会社。この企画にご賛同頂きました、ポルシェクラブ六本木樣、AJAJ会員のチームクルーの皆さま、そして資金的なバックアップも頂いたAJAJ理事会。皆様のご援助に感謝いたします。