AJAJオート上海2009プレスツアー

開催日:2009年4月19日〜22日
場 所:中国上海
オート上海2009 会場

2009年4月19日から22日、3泊4日で中国・上海を視察する「AJAJオート上海2009プレスツアー」が行われました。

世界のあらゆる自動車市場が凍りつく中にあって、いまだ熱気に包まれている市場が、中国です。それに伴い、中国で行われるモーターショーは巨大化・国際化の一途をたどり、地元メーカーの成長も著しく、もはや目が離せない状況となっています。

今回のツアーは、そんな激動の中国を直に体感し、ジャーナリスト活動の糧にすべく、AJAJの新たな試みとして企画され、16名のAJAJ会員とその御家族が参加しました。

ツアーのメインイベントはもちろん、中国最大規模のモーターショー「第13回オート上海」の視察ですが、上海各地の観光や、自動車メーカーの中国駐在員を招いての懇親会も盛り込まれました。また団体ならではのサービスとして、専用バスによるホテル~ショー会場間の送迎があり、公共交通機関の混乱が予想された中、スムーズな移動が可能となったことは大きな利点でした。

それではツアーの模様を追ってご紹介いたします。

 

◇1日目(4月19日)

早朝に成田空港に集合、お昼頃に上海国際空港に到着。上海はあいにくの雨模様。しかし、いきなりのビックリイベントが待ち構えています。

空港から上海市内まで、430km/hオーバーを誇るリニアモーターカーに乗車するのです。

私を含め、上海初訪問の会員が多かったため、一同やや興奮気味で車内へ。シートの造りは日本の新幹線とくらべてチープ感があり、「大丈夫だろうか?」と一抹の不安がよぎります。走りはじめると、電光掲示板に表示される速度にみんなの目と手(デジカメをスタンバイ)は釘付けに。思いのほか、振動や騒音は小さめかなと思ったのですが、350km/hを超えたあたりからデジカメがまともに写せなくなってきました。そしてついに、掲示板は最高速431km/hを記録し、興奮はクライマックス。しかしほんの一瞬の出来事ですぐにリニアモーターカーは減速に入り、目的地の龍陽路駅へ到着しました。

駅でツアー専用バスに乗り換え、まずはオート上海のプレスパスを取得するため、会場へ向かいます。このプレスパス発行の手続きに関しては、事前に混乱が予想されていましたが、あまり待たされることなく、ほぼスムーズに全員のパスを受け取ることができました。

ひと安心した一行は、中国文化に触れるべく観光へと繰り出します。雨天のため、まずは屋内で楽しめる茶藝体験へ。全員でテーブルを囲み、日本語堪能な中国人女性が慣れた手つきで注ぐ数種類のお茶を、目で鼻で舌で味わいます。有名な鉄観音、ジャスミン茶にプーアール茶、過去に一世を風靡した杜仲茶など、それぞれに色も香りも風味もちがいます。

最終的に、お定まりのお土産販売へと誘導されるわけですが、ふと気がつくと竹岡圭理事と私が大量にお買い上げ。キッパリと意見を通す中国人を前に、「ノー」と言えない日本人ぶりを発揮してしまいました。いろんな意味で、将来が不安です。

上海博物館1階ロビー
上海博物館の1階ロビーにて。最上階まで吹き抜けの建物はとてもモダンで、多くの見学者で賑わっていました。

さて、続いて訪れたのは、中国古代芸術の数々が展示されている「上海博物館」です。建築面積38,000、地下2階・地上5階の広大な館内に、おそよ12万点の芸術品を所蔵しています。とくに青銅器、陶磁器、書画のコレクションは世界的に有名で、会員は思い思いにそれらを鑑賞しました。

私は竹岡圭理事、藤島知子会員とともに鑑賞して回りましたが、短時間ながら全ての階、全ての展示コーナーを制覇! 中国ならではの「印鑑」コーナーが強く印象に残ったほか、女性美を表現した菩薩像にもしばし見とれました。この数時間だけでも、中国の歴史と大きさに圧倒され、目眩をおぼえるほどでした。

こうして1日目はゆるやかに過ぎ、ホテルにチェックインした後、現地ガイドのすすめるレストランで全員で夕食を囲みました。しかし本場・上海料理への期待が大きすぎたためか、味は「……」でした。