AJAJ オート上海2009プレスツアー企画担当の顛末記

◇ビザ問題の悩み

悩みの始まりは3月13日。自分のプレスパスを申請しようとショー主催者のHPにアクセスしたら、「J-2ビザ=短期記者査証を取得しなくてはいけない」との注意書きを発見。20年余りも海外のショーを取材してきたが、ビザが必要というのは初めてだ。07年上海、08年北京ではそんな話はなかった。

本当にビザが要るのか? 旅行代理店を通じて調べてもらい、メーカーの広報部に問い合わせ、知人を介して中国の自動車雑誌編集者にも意見を聞き・・・と、思い付く限りの手段で情報収集したが、決定的なことはわからない。某欧州メーカーの中国人広報担当からは「いったんJ-2を取ったら、次に観光で中国に行くときもJ-2がないと入国できなくなるかも」と脅かされて・・・。

さんざん悩んだ結果、我々のツアーはJ-2ビザを取らずに行くことにした。ただしプレスパスを発行してもらえない=取材できない、という事態だけは避けたい。心強かったのは、三菱自動車の広報部が数人分の入場パスを、ホンダ広報部は現地法人名義の招聘状を手配して下さったこと。プレス受付で招聘状を振りかざして交渉し、それで玉砕したら、入場パスをみんなで使い回して交代で会場に入る——そう覚悟を決めた。

結果はすべてが杞憂だった。4月19日、プレスデイの前日。上海空港からショー会場に直行し、プレス受付を見ると・・。なんと「Without J-2 Visa」という窓口があるではないか! AJAJ会員証、パスポート、名刺の提示で問題なくプレスパスが発行された。1カ月余りの私の悩みは何だったのか?

プレス受付
プレスパスの申請にはJ-2ビザが必要のはずだったのに、なぜかプレス受付には「Without J-2 Visa」と看板を掲げた窓口が!

ともあれ17名の参加者が無事にショーを取材できた。反省点も多々あるが、企画担当としては何とか大任を果たせたように思う。来年4月の北京ショーに向けてまたツアーを提案するかどうか・・・決めかねてますけどね。